天国から二人で。。

2007年12月7日
今の気持ちを忘れたくないからここに記す。

先日、福島のじいちゃんが亡くなった。
ばあちゃんは10年くらい前に先に亡くなった。

ガキの頃からオレは福島のじいちゃん家に行くのが大好きだった。
お盆と正月くらいしか行けなかったけど、毎年毎年楽しみだった。
じいちゃんに会えるのもそうだが、それよりも楽しみだったのは親戚のみんなに会えるということ。
従兄弟に会うのが楽しみでしょうがなかった。
特にお母さんの弟の子供、Mに会えるのがいつも楽しみだった。

Mは1コ下の女の子。
普段は岩手と埼玉で遠く離れていて、じいちゃん家でしか会うことはないから、お盆と正月はホントに楽しみだった。
ガキの頃はじいちゃん家にみんなで泊まって夏は花火、冬は雪だるまやかまくらを作ったり、夜は一晩中話していたり。

でもオレの兄妹や従兄弟みんな大きくなるにつれてそれぞれが忙しくなり、いつしかじいちゃん家に来ても日帰りで泊まることはなくなり、そのうち2年に一回会うか会わないかくらいになった。
それでもオレはどんなに忙しくてもお盆と正月にじいちゃん家にいかなかったことはない。受験の前だろうが、部活があろうが何があっても福島に行った。正月に親と行ったときオレしかじいちゃん家に来なかったなんてときも何度もあった。
オレはじいちゃんのことが大好きだったし、何より今度こそはMに会えるんじゃないかって気持ちがあったから。




最近気づいたんだが、小学生くらいのころからきっとオレはMのことが好きだったんだなって思う。
親戚だからあまりそういうこと考えないようにしていたけど、きっとずっと好きだったんだ。



こないだのじいちゃんの葬式のときに久しぶりに親戚が全員顔を合わせた。
二年半ぶりにMに会った。


葬式のあとみんなで集まったとき、別な従兄弟の子供を見てオレは言った。

「この子が二十歳になるときオレら四十過ぎてるんだね。。」

当たり前のことなんだが、それを聞いてみんな驚いていた。

「そうだねー」
「信じられないねー」

そしてふと思った。
Mに好きって伝えたい。

このまま何も言わないで歳をとったら後悔しそうな気がした。
いや、きっと後悔する。
直感?みたいな。

そう思ったらいてもたってもいられなくてすぐに言った。
もちろん二人きりのところで。
Mには付き合ってる人がいるのは知っていたけど。
別に好きだから付き合いたいとかじゃなくて、ただずっと好きだった って伝えた。
そしたらMも同じような気持ちだったらしい。
さすがにこれには驚いたけど、オレはこれ以上は望まない。
なんかすげーすっきりしたし。
好きって伝えただけでこんなにすっきりするものなんだなー。

じいちゃんが死んで心に穴が開いたような状態だったから言えたんだと思う。
じいちゃんに感謝。
じいちゃんの葬式の日に何やってんだって思ったけど、じいちゃんならきっとニコニコしながら見守ってくれるってなんとなく思った。

オレはMが好き。
うん、これは間違いない。
これからも好きって気持ちは変わらないんだろうなきっと。



じいちゃん、今までありがとう。
ホントに大好きだったよ。
これからもお盆と正月、墓参りに行くから。会いに行くから。
大学卒業して立派なお医者さんになるから、これからはばあちゃんと二人で天国から見守ってて。
オレ、頑張るから。

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